Pマーク取得の費用はいくら?審査料・コンサル・社内工数の内訳と安くする方法【2026年10月改定対応】
この記事の要点
- Pマークの費用は「審査機関に払う費用」「外部に頼む費用(コンサル・ひな形)」「社内の工数」の3つに分かれる。
- JIPDECの料金は2026年10月1日に改定。新規は小規模で336,600円、中規模で690,800円、大規模で1,382,700円(税込・交通費等は別)。
- サービス業は従業者6名以上で中規模になり、新規の審査費用は約69万円になる。
- コンサルに頼むと一括40〜150万円が相場。自力の場合は社内で約200時間という試算がある。
- 審査費用は誰が準備しても同じ。下げられるのは「外部費用」と「社内工数」。
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Pマークの準備度を無料で診断Pマーク取得の費用は3つに分かれる
プライバシーマーク(以下、Pマーク)の取得にかかるお金は、大きく次の3つです。見積りを比べるときは、どれの話をしているのかを分けて考えると混乱しません。
| 費用の種類 | 払う先 | 金額の決まり方 |
|---|---|---|
| 審査機関に払う費用 | JIPDEC・指定審査機関 | 事業者の規模で決まる(公式の料金表) |
| 外部に頼む費用 | コンサル・ひな形・ツール | 頼む範囲で大きく変わる |
| 社内の工数 | 自社(担当者の時間) | 体制と準備の進め方で変わる |
1つめの審査費用は、コンサルに頼んでも自社で準備しても同じ金額がかかります。費用を抑えられるのは2つめと3つめです。
審査機関に払う費用(2026年10月改定後)
JIPDECはPマークの料金を2026年10月1日に改定しました。新規申請の場合、次の3つを合計した金額を払います(税込)。
| 内訳 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
|---|---|---|---|
| 申請料 | 57,200円 | 57,200円 | 57,200円 |
| 審査料 | 226,600円 | 518,100円 | 1,094,500円 |
| 付与登録料(2年分) | 52,800円 | 115,500円 | 231,000円 |
| 合計 | 336,600円 | 690,800円 | 1,382,700円 |
出典:JIPDEC「申請料金」、JIPDEC「料金改定のお知らせ」
このほか、現地審査に来る審査員の交通費・宿泊費が別にかかります。事業所が複数ある、扱う個人情報の種類が多いといった場合は、審査時間や審査料が増えることがあります。
払うタイミングも分かれています。申請料は申請書類の受付後、審査料は現地審査の後、付与登録料は「付与してよい」と決まった後です。審査の結果にかかわらず、申請料と審査料は返ってきません。
更新のときの費用
Pマークの有効期間は2年です。更新するときは、小規模244,200円・中規模518,100円・大規模1,037,300円(税込)がかかります(出典:同上)。取得の計画を立てるときは、2年ごとにこの費用がかかる前提で考えておきましょう。
自社が「小規模・中規模・大規模」のどれかを確かめる
料金を左右する事業者の規模は、業種と「資本金(出資総額)」「従業者数」で決まります。従業者には役員・契約社員・派遣社員・出向者なども含みます。
| 業種 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
|---|---|---|---|
| 製造業・その他 | 従業者2〜20名 | 資本金3億円以下 または 21〜300名 | 資本金3億円超 かつ 301名以上 |
| 卸売業 | 2〜5名 | 資本金1億円以下 または 6〜100名 | 資本金1億円超 かつ 101名以上 |
| 小売業 | 2〜5名 | 資本金5千万円以下 または 6〜50名 | 資本金5千万円超 かつ 51名以上 |
| サービス業 | 2〜5名 | 資本金5千万円以下 または 6〜100名 | 資本金5千万円超 かつ 101名以上 |
注意したいのはサービス業は従業者6名以上で中規模になることです。IT・人材・広告・事務代行などのサービス業では、従業者が6名以上いれば、小さな会社でも新規の審査費用は約69万円(中規模)になります。業種の判断に迷うときは、申請先の審査機関に確認してください。
コンサル・ひな形に頼む費用の相場
審査費用とは別に、準備を外部に頼む場合の相場は次のとおりです(いずれも民間の比較記事・各社の公開価格より)。
- コンサル(一括):40〜150万円程度。小規模の会社で80万円程度という整理が多い
- コンサル(月額):月3.5〜5.5万円程度。取得後の運用・更新まで継続して支援する形
- ひな形・テンプレート集:1.6〜7.9万円程度。規程や様式の雛形を買い、自社で埋める
出典:ASPIC「Pマーク取得費用」、認証パートナー「プライバシーマークの費用」
コンサルに頼むと、中規模のサービス業なら審査費用約69万円+コンサル費用で、初回だけで100万円を超えることも珍しくありません。
見落としやすい「社内工数」
自力で取得する場合、社内工数は約200時間という試算があります(出典:ASPIC)。コンサルに頼んでも、ヒアリングへの対応、教育の実施、内部監査、現地審査への出席は社内の人が行います。
時間がかかりやすいのは次の作業です。
- 社内で扱う個人情報を洗い出して、個人情報管理台帳にまとめる
- 業務ごとに取得から廃棄までのリスクを考えるリスク分析
- 規程を自社の実態に合わせて書く(ひな形の言葉のままだと、審査で実態との違いを指摘されやすい)
- 全従業者への教育、内部監査、代表者による見直し(マネジメントレビュー)を実際に行い、記録を残す
必要な文書の全体像は「Pマークに必要な文書一覧」で詳しく解説しています。
費用を抑える4つの方法
1. 規模区分と申請先を先に確かめる
自社が小規模か中規模かで、審査費用は約35万円違います。まず規模区分を確認し、総額の見通しを立てましょう。
2. 文書づくりは道具を使い、社内で回す
規程・台帳・リスク分析などの文書は、ひな形やツールを使えば外部費用を大きく抑えられます。ただし、ひな形は「自社用に書き換える」作業が残ります。自社の業務に合わせて書けるかどうかが、工数を左右します。
3. 「やること」を先に全部並べる
Pマークは、文書を作っただけでは申請できません。教育・内部監査・マネジメントレビューを1回以上実施済みであることが申請の条件です(出典:JIPDEC「新規申請の準備」)。最初に全体のやることを並べて逆算すると、やり直しが減ります。流れは「Pマーク取得の流れと期間」にまとめています。
4. 実態に合った文書にして、指摘を減らす
審査で指摘を受けると、改善報告の作成や再確認に時間がかかります。規程と実態がずれていることは、よくある指摘の一つです。最初から実態に合わせて書くことが、結果的に一番の節約になります。
費用の例:従業者15名のサービス業の場合
ここまでの数字を使って、従業者15名のIT企業(サービス業・中規模)が新規で取得する場合の初回費用を、準備の方法別に並べると次のようになります。審査費用はJIPDECの料金、外部費用は上で紹介した相場の例です。
| 準備の方法 | 審査費用 | 外部費用 | 社内工数 |
|---|---|---|---|
| コンサルに一括で頼む | 690,800円 | 40〜150万円程度 | ヒアリング対応・運用・審査対応 |
| ひな形を買って自社で作る | 690,800円 | 1.6〜7.9万円程度 | 約200時間の試算あり |
| ツールで文書を作り自社で運用 | 690,800円 | ツールの料金 | 文書の確認・運用・審査対応 |
どの方法でも、審査費用と、教育・内部監査・マネジメントレビュー・現地審査への対応といった社内の作業はなくなりません。比べるべきなのは「外部費用」と「文書づくりにかかる社内の時間」です。
また、取得して終わりではなく、2年ごとに更新の審査費用(中規模なら518,100円)がかかります。コンサルの月額契約を続ける場合は、その費用も毎月かかります。取得後の運用を誰がどう回すかまで考えて、方法を選びましょう。
セキュカクを使った場合の費用
セキュカクは、Pマークの取得に必要な方針・規程・個人情報管理台帳・リスク分析・教育とテスト・内部監査チェックリストなどの文書一式を、質問に答えるだけでAIが自社用に作るツールです。料金は1社49,800円(税込)です。申請前の教育・内部監査・見直しの記録づくりを手伝う運用プラン(月9,800円・最初の30日無料)もあります。
審査機関に払う費用は、どの方法を選んでも別にかかります。セキュカクは文書づくりを手伝う道具で、取得を保証するものではありません。教育・内部監査などの運用は、自社で実際に行う必要があります。
よくある質問
- Q. Pマークの審査費用はいくらですか?
- JIPDECの2026年10月改定後の料金で、新規は小規模336,600円、中規模690,800円、大規模1,382,700円(税込)です。申請料・審査料・付与登録料の合計で、現地審査の交通費・宿泊費は別にかかります。
- Q. 従業員10名のIT企業は小規模ですか?
- サービス業の場合、小規模は従業者2〜5名です。従業者6名以上(または資本金5千万円以下)で中規模になるため、従業員10名のIT企業は中規模になるのが一般的です。正確な区分は申請先の審査機関で確認してください。
- Q. 審査に落ちたら費用は返ってきますか?
- 返ってきません。申請料と審査料は審査の結果にかかわらず返金されないと、JIPDECの料金ページに記載があります。
- Q. コンサルなしで取得できますか?
- できます。Pマークはコンサルの利用が条件ではありません。ただし文書を整えるだけでなく、教育・内部監査・マネジメントレビューを実際に行い、記録を残す必要があります。
出典・参考資料
- JIPDEC「申請料金」
- JIPDEC「事業者規模区分」
- JIPDEC「料金改定のお知らせ」
- JIPDEC「新規申請の準備」
- ASPIC「Pマーク取得費用」(民間の解説記事)
- 認証パートナー「プライバシーマークの費用」(民間の解説記事)
この記事は2026年10月12日時点の公開情報をもとに、セキュカク編集部が一般的な情報としてまとめたものです。規格の本文は掲載していません。料金・様式・審査の基準は変わることがあるため、最新の情報はJIPDEC・ISMS-AC・各審査機関・認証機関の公式情報でご確認ください。「プライバシーマーク」は一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)の登録商標です。